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言問

作詞・曲/Toshi

 

 


未完成な唄は何処ですか?と 狸が私に言いました
私が唄い始めれば 腹の太鼓で応えました

隠れんぼなどは得意ですか?と 狐が私に問いました
あなたはすぐに化けるからね 苦手なのです、と答えました


東西南北 往々來々 諸処廻り視てる 私は神探しの旅の者
さて次はどの未知へ向かおうか


雲隠れ月 陸渡し橋 つかめど逃げる刹那の真実
さぁさ、隠れた者の仕業だ 今日も神探し旅


吊り橋は揺れて鳴きました 森の遣いは追いかけっこだ
杖に付けし鈴は弐つ 渓谷の中 響きました


鳴々響々 森林着々と歩を進める 祀られたその先は観れるのか、と
木漏れ陽落ちる古き館に 雲より高き、遠い御天に


どれだけその名を呼んでみても どれだけ祈りを重ねようとも
決して一度も触れぬままに ねぇ、あなたは本当に


存在するのでしょうか…


もう いいかい?
もう いいかい?
もう いいかい?
もう いいかい?
もう いいかい?
もう いいかい?

何処だい?
何処に隠れているのかい?


隠れんぼはもうやめにして 陽が落ちてもう眠る時間だ
さぁさ、この手の鳴る方へ あなたの人間(さくひん)にその姿を
雲隠れ月 陸渡し橋 つかめど逃げる刹那の真実
さぁさ、隠れた者を探しに 今日も神探し旅


未完成な旅を続ければ 狸と狐に逢いました
奴らはすぐに騙すからね 話半分に別れました
未完成な旅のその途中で 同じ旅の者に逢いました
ひとしきり話し、別れれば その姿森に消えていった

(東西南北 往々來々 諸処廻り視てる 私は神探しの旅の者
鳴々響々 森林着々と歩を進める 祀られたその先は観れるのか)

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