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口無

作詞・曲/Toshi



陽炎立つ橋の上で 川を見て笑う少女
赤いワンピース身に纏っていた ひらり ひらり

名のあるとある小説家が 身を投げ出したこの場所
目を離したうちに少女 もういない いない ばぁ


呼吸(いき)を止めるのは
瞳を閉じるのは
身が朽ちるのは
何の為だろう?



生きた証が増えては 出せる賽の目減らしながら
いつでも脅えている
言葉が見つかる その瞬間(とき)まで


腐った赤い林檎 群がる蟻たち
それを踏み潰す僕 全て 篭の中の鳥だ

何処かで見ている あの少女の視線
赤く染まった空 後ろの正面だぁれ?


小さくもない
大きくもない
隠そうとしない 声が、聞こえる。


塗られたような白い肌
冷たささえ感じさせる
一拍置いたその拍子 汗が背中を伝うのがわかった


見知った感情はどれも 似つかわしいものなどない
いつでも脅えながら 永続する死への懐古
糸を手繰り寄せても 記憶から外に出れない
誰か手を引いていってくれ

死の無い世界へ

言葉(し)の無い世界へ

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