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メテオ・ストライク

作詞/作曲:Toshi

とりたてた取り柄もなく  いつも輪の中で目立てもせず
単調な日々過ごしてた  普通の「少年A」


友達との会話の輪の中心になってみたくて
「気になるあの子」と話す話題がずっと欲しくて

いつも何かを探して  夜更かししてたある日の晩
裏山のてっぺんに突然、『それ』は落ちた

 


次の日ワクワクして「彼」は大きな声でみんなに話した
誰一人として知らなくて『嘘つけ』と笑われた


こんな何もないこの町でそんなニュースなんて起こりゃしない、と
まるで夢だったかのように  「一人だけ」が信じた

裏山まで行ってみよう、と  放課後に二人集まって
作戦名は『メテオ・ストライク』
人生で一番、ドキドキした

 


山は静まり返ってた  遠くの方で夕陽が見てた
「君」の足取りを気遣いながら  てっぺんを目指した


空がオレンジに染まる頃  「僕」らはもう仲良くなって
てっぺんがもうすぐ、という時に  何かが紫に光った

僕らは疲れを忘れ  てっぺんまで走った
そこで目を疑ったんだ  僕らの勝利だった

今、僕らの目の前にはそう、奇跡が起きて
yeah  声を合わせた  産まれたてのドラゴンに

 


それから毎日  僕たちは  エサを与えに裏山へ行った
誰かに傷つけられないように、  ママとパパにも内緒で。

 


ドラゴンはふた月ほどでもう飛べるようになって  

僕らに頭を下げて空に還っていった


時を同じくして「君」は転校することになって
手紙のやり取りもないまま、手足は伸びてった
僕はクラスのヒーローについに、なる事は無かった。

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